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≪きむ店主より≫ 「K-BOOKフェスティバル」で「日韓文芸誌編集者対談」に出演したソ・ヒョインさんは1981年、光州生まれの詩人でもある。麗水、江華島、珍島、江陵、霊光、鉄原、開成など朝鮮半島の多くの町が詩になっていて、これらの地で何が起きたのかが日本に住んでいる私たちにもすぐわかる。詩人の個人的な記憶と社会的な歴史・事件、空間と時間がクロスする、小説や映画とは違った叙事を吟味してほしい。

여수 - 서효인 시집 (麗水 - ソ・ヒョイン詩集）

¥ 1,760

≪しみず店長より≫ 著者は、手書きの日記を読者に郵便で届ける「日記デリバリー」を運営する詩人のムン・ボヨンさん。「日記はとても人間的で善良な面があり、誰かの日記を読むとその人のことが完全には憎めなくなる」「私の魂と日記を書いた人の魂が微妙に混ざり合って、私も相手も少しだけ自分が自分でなくなる」という著者の言葉に、心が解けていくのを感じます。さあ、今日から日記をはじめてみようという気にさせてくれるやさしい日記論です。

일기시대（日記時代）

¥ 3,190

≪ぱく店長より≫ コールセンターに勤務する派遣社員、32歳のチョ・ギスンは便秘に悩まされ病院を訪れたのだが、そこで子宮に腫瘍があると診断される。手術が必要で、もちろん入院となるのだが、貯金や生活全般の不安を抱えながらの闘病には、予想外の困難も……。漫画家タドゥレギさんの経験を反映した話ではあるが、困難は正社員と派遣社員、男性と女性の間だけでなく、意外にも“同じ女性の間”にもあることを実感させられる。

혼자 입원했습니다 - 요절복통 비혼 여성 수술일기（一人で入院しましたー非婚女性の爆笑手術日記）

¥ 3,960

≪ノ店長より≫ 韓国人もこんがらがる同音異義語をカナダラ順にまとめた本。日常でよく使われる同音異義語の意味と様々な用例が盛り込まれています。特に、漢字語の同音異義語についてそれぞれの正確な概念まで説明しているので、思考力を高めるのに役立ちます。また、新聞に出てくるような例文が添えられていてどういうふうに使えばいいのかが理解しやすいです。同じ発音で意味の違う単語がこれほど多かったのかと改めて驚くかもしれません。

한국인의 99%가 헷갈려하는 동음이의어（韓国人の99%がこんがらがる同音異義語）

¥ 3,960

≪ジヨン店長より≫ 「翻訳のバイブル」とも呼ばれている『翻訳の誕生』のイ・ヒジェによる12年ぶりの続編。『翻訳の誕生』と同様、本書にも翻訳や韓国語に興味のある人なら知っておくべき文章に関する洞察や考え方が盛り込まれている。著者が特に強調している韓国語の原則は「低い敷居」。敷居の低い文章とは、読みづらくない文章、自然で滑らかに読める文章のことで、そんな文章を書くために訳者が力を入れるべきことが詳しく説明されている。

번역의 모험 (翻訳の冒険)

¥ 3,696

≪ささき店長より≫ 公開翌日、全米第１位を記録したというNetflixオリジナルの韓国ドラマ『地獄が呼んでいます』を見ながら、世界感が共通するのでは？と思った作品。著者は中学を中退し、ソウルの工場勤務の合間にネット掲示板に投稿した短い小説が大きな話題になり、小説家デビューした。彼が紡ぎ出す物語は、時に背筋がぞっとし、得体の知れない笑いもあるけれど、その根底から発せられるメッセージがじわりと心に沁みてきます。

世界でいちばん弱い妖怪

¥ 1,540

≪きむ店長より≫ 韓国（特にソウル）でこの60年間、アパートはどのように誕生し、成長し、中間層の欲望を育て、操ってきたか。アパートという住居空間を通して国家の政策と人間の欲望と韓国社会に対する問題意識を表している。パク・ミンギュ、キム・エランといった韓国文学のシーンを添えて“アパート社会学”を説明しているので文学好きの人にもおすすめ。韓国のノンフィクションに関心のある人は一読を。翻訳出版が期待できる本です。

아파트 게임 (アパートゲーム）

¥ 3,960

≪しみず店長より≫ イソップ童話の『ウサギとカメ』の続編ともいえる物語です。いつものろまなカメのクムリがかけっこでウサギに勝ったものだから、町中が大騒ぎ。カメが主人公の映画が作られ、カメの銅像まで建てられる始末です。本当はのんびりマイペースで生きたいのに、何だか周りの期待に応えて無理をしている様子のクムリ。ちょっと待って、わたしにとっての幸せって何だっけと、自分を見失いそうなときに読み返したくなる絵本です。ウサギの目で『ウサギとカメ』の後日談を描いた『슈퍼 토끼』（スーパーウサギ）もあります。

슈퍼 거북（スーパーカメ）

¥ 2,420

≪ぱく店長より≫ 韓国で人気がある日本の漫画家の中でも、代表作『ぼのぼの』だけでなく、『보노보노처럼 살다니 다행이야』といった本まで出てしまういがらしみきおさんは特別かもしれません。そんな著者が、旧知の作家イ・ウンさんから挿絵を描いてほしいと言われ、3年かけて完成させたのがこちら。とても大きな黄金樹がある森にすむ、ツキノワグマとその仲間たちの16の物語。ページをめくった瞬間、自分もその森の住人になったかのような気分になります。

황금나무숲（黄金樹のある森）

¥ 2,640

≪ノ店長より≫ 日常の中のほのぼのとした場面を可愛いイラストと文章で織りなす漫画エッセイ。引きこもり気味だったジナは、ペットのキキと暮らし始めてから毎日散策に出かけるようになります。歩く途中、足を止めてジナのことを待ってくれるキキ。ジナはキキと過ごすその時間がとても愛おしく、ジナとキキだけの単語を集めることに。夏、秋、冬、春の順番に梅雨、次、ポケット、ストレッチングなどの単語が日記形式で綴られています。

오늘의 단어（今日の単語）

¥ 3,520

≪ジヨン店長より≫ 歴史的事実に想像力を巧みに積み上げたスパイ小説。『遺品整理士』の著者チョン・ミョンソプの新作で、大韓帝国初代皇帝・高宗の直属秘密情報機関「帝国益聞社」の秘密要員が、 ハーグで開催される第２回万国平和会議に密使として派遣される過程で起きた様々な事件がモチーフ。韓国初の西洋式ホテル「ソンタク賓館」を舞台としてハーグ密使の派遣と帝国益聞社を結び付け、大韓帝国という緊張感あふれる時代を生々しく、精巧に描き出している。

손탁빈관（ソンタク賓館）

¥ 2,860

≪ささき店長より≫ 「透明メイクの巨匠」と呼ばれ、チョン・ジヒョン、キム・テヒら多くの著名人に愛されるビューティークリエイターで人気の化粧品ブランド「JUNGSAEMMOOL」オーナーのジョン・センムルさんによる自伝的エッセイ。貧しさを乗り越えて韓国を代表するビューティークリエイターへと彼女を導いた「人生ロードマップ」を披露。メイクの基本公式を紹介しながら、内面と外面（メイク）から「自分らしい自分」を引き出してくれます。

私は今日も私を信じる～ 「自分だけの魅力」の磨き方

¥ 1,650

≪きむ店主より≫ 著者の代表作『少年が来る』の続編ともいえるこの小説の中心に置かれているのは、３万人を超える島民が犠牲となった「済州島四・三事件」。史実を追うのではなく、限りない愛で大切なものを守る小説だ。重くてかなしみいっぱいの物語だが、小説家である主人公とドキュメンタリー映画を作る友人インソンの友情には心の底から慰められたような気がした。こういう友人がいればどんな辛いことがあっても生きていける。大切な人にそっと薦めたい一冊。

작별하지 않는다 (別れられない)

¥ 3,080

≪しみず店長より≫ 著者は『あの夏の修辞法』のハ・ソンナンさん。2020年に米国の書評誌『パブリッシャーズ・ウイークリー』の「今年の本トップ10」に選ばれた短編集です。表題作はヨーロッパの童話「青ひげ」を再解釈したもの。主人公の女性はニュージーランドの市民権を持つ年下の男性と結婚し、地球の裏側で暮らし始めますが、寝室は別々で、勉強中は決して夫の部屋に入ってはならないと禁じられ……。ミステリータッチな作風が秋にぴったりです。

푸른수염의 첫번째 아내（青ひげの最初の妻）

¥ 3,080

≪ぱく店長より≫ 夜になってパパもママも寝てしまったのに、みんなみんな寝てしまったのに、どうしても眠れない。窓からそとにむかって「あそぼーよー」とさけんでみると、空からお星さまがすーっと降りてきて……。絵本いっぱいの夜空と、月のウサギと遊びながらだんだん眠くなる主人公とともに、こちらの目もだんだん閉じていくような錯覚に陥ります。眠れない秋の夜長に、絵本の中の星を数えてみるのもいいかもしれませんね。

별 낚시（星釣り）

¥ 2,860

≪ノ店長より≫ フランスの文豪カミュは結婚祝いにホワイトソックス１ケースが欲しいと言ったそうです。ジェニファー・ロペスがSNSにアップしたグッチの靴下の価格には驚きます。そのほか、カナダのトルドー首相がNATO首脳会談の時に履いていた靴下、ハリー・ポッターシリーズに隠されたメタファーとしての靴下など、様々なエピソードが満載。今まで靴下にあまり興味のなかった人も靴下のことがいろいろ知りたくなること間違いなし。

아무튼, 양말（とにかく、靴下）

¥ 2,178

≪ジヨン店長より≫ ハングル正書法（綴り方）の勉強は堅苦しくて退屈。しかも、いくら勉強をしてもミスを繰り返す。本書には多くの人がよく間違える正書法を取り入れた3,000の例文を掲載。レベル別に説明が加えられ、難しい正書法へとすんなりアプローチできる。繰り返し学習できる構成で、すでに持っている知識を「体得」できるようにサポートもしてくれる。この本を読んで勉強しているうちにあなたも「正書法の達人」に⁉

끝내주는 맞춤법（最高のハングル綴り方 - 書く人のための反復の力）

¥ 3,520

≪ささき店長より≫ 渡韓できなくなった私たちへの贈り物のような一冊。聖地・新大久保の最新グルメ情報もすっかり様変わりし、かわいいカフェやスイーツがたっぷり紹介され、スーパーで購入できる韓国のお菓子や食材情報までその充実ぶりには目を見張ります。ガイドブックには珍しくドラマ・映画・マンガに文学、 そして推しの応援テクまで盛り込まれていて文化面にも大満足。チェッコリのおすすめ本も紹介していますのでチェックしてみてくださいね。

地球の歩き方　aruno 東京で楽しむ韓国

¥ 1,430

≪きむ店主より≫ 16年間家族として一緒に暮らしていた愛犬ジャスミンと別れて3ヶ月。 画家である著者はジャスミンの匂いや仕草が忘れられず、 喪失感を埋めるためにジャスミンとの思い出を絵と共に書いてみることにした。 犬や猫と一緒に暮らしている人におすすめ。 韓国語中級ぐらいの学習者にもおすすめ。 著者は『夜よ、ひらけ』を書いたチョン・ミギョンさんの夫で、チョン・ミギョンさんも登場するので、『夜よ、ひらけ』のファンにもおすすめ。

자스민, 어디로 가니?（ジャスミン、どこにいくの？）

¥ 2,816

≪しみず店長より≫ 人への感謝を忘れない「巡礼者」として人生を送りたいという75歳のスルレさんと中学三年生のスリムの名コンビが、 生活力も経済力もないのに、学歴やお金のない人たちをばかにするスリムの家族を少しずつ変えていく物語。庶民的な低層マンション「巡礼（スルレ）住宅」を舞台に、個性的な住人たちも巻き込んで描かれるシットコムのようなYA小説。厳しくも温かいコミュニティの存在がうれしい。

순례 주택（巡礼住宅）

¥ 2,860

≪ぱく店長より≫ 小説は長すぎるけど絵本はちょっと……という方には、単語も比較的簡単な小中学生向けの本がオススメです。こちらはちょっぴりビターながら、展開がスピーディーでコメディ要素もあります。カメラで写すたびに対象が二倍に増えたら、あなたは何を写しますか？ そして、増えたものをどうしますか？増えすぎて困った主人公が本物を見つけようとするそのとき、本物とは何か一緒に悩んでみませんか。

두 배로 카메라（二倍増しカメラ）

¥ 1,980

≪ノ店長より≫ 世界的観光地としても知られている済州島。 この本はただの観光地だけでなく、文化遺産や歴史など本当の済州島が分かる１冊と言えます。著者の人文学的知識と愛に満ちた物語と共に辿っていくと、また違った済州島が見えてくるはず。あまり知られていなかった場所や済州オルレのトレッキングコースも紹介されています。どの季節に行ってもいい済州島。 次回訪れる際にお供にすると役立つこと間違いないでしょう。

나의 문화유산답사기 : 제주편 (감귤 에디션)（私の文化遺産踏査記　済州編　ミカン版）

¥ 4,378

≪ジヨン店長より≫ 連日続くコロナの脅威、人々の敏感な心に揺らぐ日常、他人に向けられる尖った言葉……。こういう時こそ、まるで植物の世話をするように自分の心を観察してケアする「セルフガーデニング」が重要だと著者は言います。「私」に対する新たな考え方と心を癒すクリエイティブな方法を教えてくれ、読んでいるうちに、清らかな心に「私」という新芽が芽吹き、唯一の存在である「私」を育て続けるとみずみずしく輝く「私」に出会えるかも。

나라는 식물을 키워보기로 했다 (私という植物を育てることにした)

¥ 3,278

≪ささき店長より≫ 1999年にソウルで暮らし、多くの仲間と出会い、たくさんの韓国料理を食べ、その魅力にハマり、 コリアン・フード・コラムニストの八田靖史さんを誕生させた貴重な食の留学記。 当時のソウルの風景や人々の暮らしぶり、流行りの食べ物や歌など、時代を映した文面は、人気ドラマ『応答せよ』シリーズを彷彿させ、その姿がイキイキと目に浮かんできます。 巻末には、留学に興味のある人のために2021年時点での留学情報もあります。

韓食留学１９９９　コリアン・フード・コラムニストのできるまで

¥ 2,200

≪きむ店主より≫ 今、日本で韓国文学を数多く翻訳している斎藤真理子さんは詩人でもある。1983年に『現代詩手帳』に詩を発表し、1990年には初の詩集が出た。『ひびきはばたきふぶき』（思潮社刊）というその詩集を探しているがなかなか手に入らない。私の手元にあるのは1993年9月に韓国の出版社から刊行された『입국』という、斎藤さんがハングルで書いた詩集だ。その詩集が絶版になった後、2018年に復刊されたのが本書である。

단 하나의 눈송이（たった一つの雪片）

¥ 2,420

≪しみず店長より≫ 『여자 둘이 살고 있습니다（女ふたり、暮らしています。）』のファン・ソヌさんによるインタビュー集。『71歳パク・マンネの人生大逆転』の著者の一人で、YouTubeプロデューサーのキム・ユラさん、 映画『はちどり』の監督キム・ボラさん、再生回数300万回を誇るYouTube「文明特急」の企画演出・進行役のジェジェさんら9人のインタビューが収録されている。散歩しているような感覚でゆったりと楽しめるロングインタビュー集。

멋있으면 다 언니（カッコいいと思ったら、みんなオンニ）

¥ 3,850

≪ぱく店長より≫ 一見、被害者が死亡した不幸な‘交通事故’だった。しかし、 それが見せかけにしか思えない刑事アラムは確かな証拠をつかむため書店員ドンインの知恵を借りに行くのだが……。推理小説家を目指しながら書店でMD(merchandiser)として働いているドンインと、 カンドン警察署で刑事として働く元同級生アラムのコンビが活躍する連作コージーミステリー。いくつもの事件を解決するにつれ、二人の関係にも変化が⁈ 次作も楽しみです。

서점 탐정 유동인 - 더 비기닝（書店探偵ユ・ドンイン）

¥ 3,190

≪ノ店長より≫ 17年間お花と韓国文学について勉強してきた新聞記者によるエッセイ集。主人公の性格や感情など、お花の特徴を人物の状況に結びつける描写が素晴らしいともいわれるパク・ワンソ（朴婉緖）さんですが、本書では彼女の作品にどんなお花が登場し、どんな役割をするのか、意味や象徴性について細かく説明されています。また、そのお花が他の作家の作品ではどのように表現されているのかも紹介されていて違う目線で作品を見ることができます。

꽃으로 박완서를 읽다（お花でパク・ワンソを読む）

¥ 3,520

≪ジヨン店長より≫ 「人生を変えるためではなく、毎日をうまく生き抜くために旅に出る」と語るエッセイストのイ・ダへさんにとって、旅行は多彩な生き方を発見できる試みです。本書には、同じ日常を繰り返している私たちへの、楽しく過ごすためのアドバイスが盛り込まれています。特に旅が蜃気楼のように感じられるこの頃。『旅行のことば』を読んでいるうちに、まるで旅立ったような気持ちで日常の向こう側を想像している自分と出会えるかもしれませんね。

여행의 말들 (旅行のことば-日常を再発明する方法)

¥ 2,860

≪ささき店長より≫ 2017年に創刊し話題を集めた『中くらいの友だち』は第9号をもってひとまず休刊。「嫌韓本ばかりの日本の状況にうんざりして始めた」という本誌はとても意味あるものだった。創刊以来一貫して、執筆者それぞれの価値観、個性が存分に発揮され、等身大の韓国をレポート。今号には韓国で自閉症の子どもを育てる日本人のお母さんが登場している。韓国の障害児教育が実体験として語られることはあまりなく、最後まで大変意味のある号となっている。

中くらいの友だち Vol.9

¥ 1,100

≪きむ店主より≫ 詩人が書いた小説は、読む前に色々と準備が必要。机の周りや部屋を片付けるのはもちろん、急ぎの仕事も終えておく。小説を読み終わった後も1日ぐらい何もしない方がいい。著者のイム・ソラは2013年にデビューした詩人であり小説家。本書は長編小説だが、散文詩のように研ぎ澄まされた文章が見事だ。３人の少女たちの友情と暴力、裏切りを描いた成長小説で、作家の自伝的な物語でもある。2019年に同タイトルで映画化もされた人気作。

최선의 삶(最善の人生）

¥ 2,178

≪しみず店長より≫ ある村の造り酒屋と自転車屋にスンドゥクという同じ名前の女の子が住んでいました。いつも一緒に遊んでいた二人でしたが、ある日、わけもわからないまま離れ離れになってしまいます。朝鮮戦争（6・25、ユギオ）が起きて人々の避難が始まったのです。故郷に残った造り酒屋のスンドゥクが鬼になり、自転車屋のスンドゥクは避難先へと逃げ、二人の状況がかくれんぼにたとえられてストーリーは展開します。「しっかり隠れろ。髪の毛が見えるぞ」というわらべ歌に合わせて描かれる二人の運命。美しい絵と対照的な切ない物語です。

숨바꼭질 （かくれんぼ）

¥ 2,860

≪ぱく店長より≫ 2021年6月に邦訳が出たチョン・セランの短編集。宇宙での生活、見知らぬ生物の襲来、ゾンビ化する世界でオリンピックを目指す選手など、特殊な設定ばかりで楽しく読めてしまうのですが、はっと気づくととても重いテーマを著者から受け取っていました。決して絶望ではない、でもハッピーエンドとは言い切れないこれらの結末を他の人がどう読んだか気になります。いまのコロナ禍を予言するような作品もあります。

목소리를 드릴게요（『声をあげます』韓国語原書）

¥ 3,256

≪ノ店長より≫ 冷麺、キムチチゲ、テンジャンチゲ、ソルロンタン、チュオタン、コングックス、ジャージャー麺など、韓国の代表的なメニュー28種類が楽しめる老舗165店が紹介されているソウルのグルメ本。多くの人が認める、歴史と伝統を誇るお店ばかりで、ほとんどが１万ウォン台のお手頃価格なのも魅力です。巻末には、一目でわかるようにお店の名前が地下鉄路線ごとにまとめられています。今度のソウル行きの際には、ぜひお供にして欲しい１冊です。

한 끼 식사의 행복（一食の幸せ）

¥ 3,520

≪ジヨン店長より≫ タイトルから分かるように、日常でよく使われている間違った韓国語のうち、必ず直すべき136の言葉を中心として書かれています。韓国語の研究者である著者は、言葉には使う側の思考や感情だけではなく、人格や教養も含まれていると、正しい言葉遣いの重要性を語っています。間違って使われている韓国語について、特有のユーモアを織り交ぜた例文とイラストを用いて分かりやすく説明。韓国語を学んでいる人なら一度は必ず読むべき一冊です。

우리말 사용설명서(韓国語の取扱説明書)

¥ 3,278

≪ささき店長より≫ 一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナールの学生たちが、自ら感じた「日韓」の歴史問題に正面から向き合った一冊。K-POPやコスメから韓国に興味を持った彼らが、自分たちが見ている韓国、そして、日韓の歴史問題に関する報道や周りの人々の視線に対して抱いた感情＝モヤモヤを、さまざまな体験や文献に基づいて自分たちの言葉で解説してくれている。

「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし

¥ 1,760

≪きむ店主より≫ 私は詩人になりたくて、1日に何篇も詩を書いた時期があった。ある日、イ・ユンハク氏が書いた詩を読んで、私は書く人より読む人になろうと決心した。 日常の局面をここまで深く見つめ、さらに大きな響きとして広げられるなんて。嫉妬より尊敬の念が先に立った。イ・ユンハクの詩はいつも私にとって金鉱だった。彼が詩集を出すたびに、私は読者であることを本当に嬉しく思う。

나보다 더 오래 내게 다가온 사람-이윤학 시집（私よりもっと長く私に近づいてきた人）

¥ 1,980

≪しみず店長より≫ ハンギョレ新聞の現職記者ソン・ギョンファのデビュー作。 「古都日報」の新人記者ソン・ガウルが、窃盗、殺人、性売買にはじまり、 贈収賄、半島の分断、植民地時代の強制連行、 セウォル号事件へと、社会を揺るがす特ダネを書くベテラン記者に なっていく過程が描かれている。 大半のエピソードには元になる実際の記事があり、 記事には書ききれなかった裏話も盛り込まれている。 刊行前からドラマ化が決定し、刊行2週間で重版となった話題作。

고도일보 송가을인데요（古都日報のソン・ガウルですが）

¥ 3,080

≪ぱく店長より≫ ある夏の暑い日、母親が自慰行為をしているのを目撃してしまった……。 衝撃的な場面から物語は始まりますが、何でもないかのように振る舞う母に戸惑いつつも、 いつもクールな娘は母親の恋を応援することに。 母親がなぜ未婚で彼女を産んだのか。母親の過去が現在の主人公である娘の恋愛模様と平行して語られます。 二人家族として“普通”や“常識”から外れた彼女らが模索する、新しい家族への目線とは。

남남 （身近な他人）1

¥ 3,278

≪ノ店長より≫ 『花を見るように君を見る』のナ・テジュさんの詩集。未公開の30篇を含む100篇が収録されています。 人、自然など平凡な日常の中にインスピレーションを受けて書いた彼の詩は 笑いと癒しを与えてくれ、長く愛され続けています。 かわいいイラストと個性的なカリグラフィーで書かれていて、 書き写しできるページもあるので楽しさ倍増。 自分の字で一文字一文字書き写してみてください。 心が穏やかになるのを経験できるはずです。

끝까지 남겨두는 그 마음（最後まで残しておくあの心）

¥ 3,036

≪ジヨン店長より≫ ミュージシャンのユ・ヒヨルによる夜の空気をまとったエッセイ。 ソウルのあちこちを歩きながら発見した風景とそこに染み込んでいる 思い出話を、彼ならではの感性豊かな言葉で語っています。 今までは知らなかった都市の優しさが伝わってきて、 すぐにでも外に出て自分だけの夜道を歩きたくなるはず。 「馴染みのある町でも、夜に歩くと以前とは違う世界と出会える」という 言葉に乗って一緒に散歩道を歩いてみませんか。

밤을 걷는 밤 (夜を歩く夜) ｜　ユ・ヒヨルエッセイ

¥ 3,278

≪きむ店主より≫ 『母をお願い』の著者、申京淑さんの8 年ぶりの新作。 父親の一生を社会的に、家父長的な視点からではなく、 一人の欲望や悲しみを持った人間として描いている。 ハングルを読めなかった父親がハングルを学び子供たちと手紙をやりとりする頁では、 涙で文字がにじんでしまうので要注意。 読み終わると家族や父親に思わず電話したくなる。 会話や手紙、SNSでのやりとりが多いので、 中級ぐらいの韓国語の学習者なら挑戦してみる価値あり。

아버지에게 갔었어 (父のところに行っていた)

¥ 3,080

≪しみず店長より≫ 『ヒョンナムオッパへ』に収録の短編「すべてを元の位置へ」の続編ともいえる長編小説。 謎の伝染病「タギジョ」に襲われて閉鎖されたL市で繰り広げられるSFタッチの物語で、 まるで新型コロナウイルスの発生を予測していたかのように、2019年夏に刊行された。 新型ウイルスの出現は新しい時代の始まりであり、その姿はどうあるべきか。 コロナ時代を生きる私たちに重要な問いを投げかけている。

흰 도시 이야기（白い都市の物語）

¥ 2,970

≪ぱく店長より≫ あの物語のあの子は、あのあとどうしているのだろうか……。 そんな読者の気持ちに応える本が チャンビのヤングアダルト文学出版100冊記念として出ました。 ソン・ウォンピョンの『アーモンド』、 キム・リョリョンの『優しい嘘』などの気になるその後や、 主人公ではない脇役の目線から辿るアナザーストーリー。 元本を読んだ人はもちろん、これだけでも楽しめるアンソロジーとなっています。 文法も、普通の小説よりやさしめです。

두 번째 엔딩 (2回目のエンディング)

¥ 2,640

≪ノ店長より≫ タイトルに騙されそうですが、児童文学作家のクォン・オサムさんによる 美しい発想がいっぱいの「童詩集」です。 内容を吟味しながら数回音読してみてください。 読んでいるだけなのに口の中いっぱいにつばが溜まりそうになったり、 ページをめくるたびにほほえましく明るい気持ちになれます。 擬人化されたキャラクターとかわいいイラストも内容とマッチ。 擬声語や擬態語もたくさん使われているので、韓国語の学習者にもおすすめです。

라면 맛있게 먹는 법（ラーメンの美味しい食べ方）

¥ 2,530

≪ジヨン店長より≫ 毎日を記録することは特別な日常を作ることにつながる。 そんな特別な日常が重なって自分の記憶になり、一冊の「人生」になる。 人気エッセイストのキム・シンジが一日に一つずつ示すテーマに沿って、 自分の思いや考えを書き込んでいくダイアリー式。 ソ・ピョンファによる愛らしいイラストにも励まされて毎日を記録していくうちに、 頑張って生きている自分を見つけられるかもしれません。

오늘부터 300일 - 하루씩만 잘 살아보는 연습（今日から300日　一日一日を確かに生きていく練習）

¥ 3,630

≪きむ店主より≫ 詩人で編集者のソ・ヒョインさんが、人生と共に聴いてきたK-POPに送る献辞的エッセイ集。パク·ナムジョンの「君を描いて」に合わせて踊っていた中学2年生の少年は歌が好きで、テレビの歌番組を欠かさず観て大人になった。今はアイドルグループOH MY GIRLの歌を聴きながら帰宅する。40代の詩人のことばで90年代から現在までの韓国歌謡の流れ、 歌謡曲から見える韓国社会の変化を読むのはとても楽しい。

아무튼, 인기가요 (とにかく、人気歌謡)

¥ 2,178

≪しみず店長より≫ ADHD（注意欠如・多動症）のジヌは、同じクラスの友だちや先生には見えないサルや恐竜や透明人間が見えたりします。サルがいたずらするから、恐竜が廊下を通り過ぎていくのが見えたからじっと座っていられないだけなのに問題児扱いされて、ジヌはそれがもどかしくてしかたありません。ある日、病院を訪れたジヌにお医者さんがかけたのは、とてもシンプルで明快で、ジヌの心の奥深くに届く魔法の言葉。ADHDへの理解を当事者にも周囲の人たちにもそっと促してくれる絵本です。

오늘은 돈가스 카레라이스（きょうはトンカツ、カレーライス）

¥ 3,278

≪ぱく店長より≫ キム・ホンビ、パク・テハの作家夫婦が2018〜2020年に訪れた地方の12のお祭りを紹介。単なる旅行にはとどまらず、「韓国の人はなぜこうなのか」「韓国という空間はなぜこうあるのか」という疑問をお祭りを通して楽しく探究しています。好きなものを語ることの喜びを知る二人だからこそ、こうしたお祭りの魅力が伝わるのかも。栄山浦ホンオ祭り、チョッカラッ（お箸）フェスティバルなど。気になるお祭りが目白押しです。

전국축제자랑- 이상한데 진심인 K-축제 탐험기（全国祭り自慢ーおかしいけれど本気のK-祭り探検記）

¥ 3,278

≪ノ店長より≫ 『誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ』のイ・ギホさんによる初の恋愛小説。 団地に住むおじいさんとおばあさん、失業した夫、就職できない青年、小さな会社の経理の女、婚期を逃した農家の男、コンビニでプルダックポックンミョンを食べながら気持ちを確かめ合う小学生など、周りで見かけそうな平凡な人たちによる笑いあり涙ありの30編の愛の物語が、イ・ギホさんならではの魅力的な文体で綴られています。

누가 봐도 연애소설（明らかに恋愛小説）

¥ 3,036

≪ジヨン店長より≫ 現実と夢の境界上で彼女は決めた。 夢と生活を両立できる職業を選ぼうと。それが「掃除」だった。 この本には、４年間著者が経験し感じた人生の様々な瞬間が盛り込まれている。 清掃という職業への偏見と闘いながら堂々と生きる方法を学び、 清掃員としての辛い経験は、むしろ特別なものになった。 夢だった絵を描くことも続けている。著者はあの時間を振り返りながらこう話す。「他の人と違う道を歩んでいくのも、思ったより幸せです」

저 청소일 하는데요? (私、清掃の仕事してますけど？)

¥ 3,080

≪きむ店主より≫ “この世に生まれたこと自体が損だ、そんな人生があるのだろうか？” 　障害者で弁護士である著者の問いかけからこの本は始まる。 「ロングフルバース」「失格の烙印を押された人生」と 言われる者たちのための弁論書でもある。 一人で苦痛に耐える個人が、他者との出会いのなかで 尊厳ある生を生きる人間として立ち上がっていくシーンは、映画や小説のクライマックスより感動的。 著者は車椅子で踊る舞踊家であり、舞台に立つ俳優でもある。

실격당한 자들을 위한 변론（失格の烙印を押された者たちのための弁論）

¥ 3,520

≪しみず店長より≫ 猫を愛してやまない18人の詩人による詩とショートエッセイ36篇を収録。 ツンデレの猫たちの気持ちを理解するのはたやすくないけれど、 猫たちをじっくり観察し、理解しようとする飼い主たちのやさしいまなざしが感じられます。 胸がきゅんとするような猫のイラストや写真も掲載。 チェッコリのお客さまは猫派が多いのか、この猫の詩集が人気ですが、 じつは、犬の詩集『나 개 있음에 감사하오』（犬がいてよかった）もあります。

그대 고양이는 다정할게요（猫ってばやさしい）

¥ 3,520

≪ぱく店長より≫ 食パン幽霊が棲むのは、パン屋さんの食パンのなか。 そこはベッド、テーブルといった必要なものだけに囲まれた居心地のいい空間で、 一人の静かな生活を楽しんでいたのだけれど、 ある日現れた野良猫が店内をしっちゃかめっちゃかに！ 静かな生活を乱す野良猫を追い出そうと連日奮闘する食パン幽霊だったが、 ある日野良猫が姿を見せなくなり……。 再び現れた野良猫と食パン幽霊とのほろ苦くもあたたかい結末に 一人ではない、みんなで生きる幸せについて考えさせられます。

식빵 유령（食パン幽霊）

¥ 3,080

≪ノ店長より≫ 好きな歌手の歌を覚えながら勉強するのはとてもいい外国語学習法の一つ。この本は80～90年代にヒットした101曲の歌詞が書き写しできるよう構成されています。ドラマがきっかけでリバイバルされ、再び話題となった曲も登場します。お気に入りの曲を見つけて書き写しながら、同じ時代に日本ではどんな歌が流行っていたのか、どんな歌手が人気だったのかを比べてみるのも面白いかも。全曲が無料で聴けるQRコードつき。

우리가 사랑한 아름다운 노랫말（私たちが愛した美しき歌詞）

¥ 2,860

≪ジヨン店長より≫ 最近人気の詩人オ・ウンと漫画家ジェスのコミック詩集。 柔らかくも強烈なジェスの鉛筆の線、そして溌剌としていながらも 時には胸を詰まらせるようなオ・ウンの詩が心の傷や悩みを優しく癒し、和らげる。 私たちの心の話が詩と絵で繰り広げられた、 ヒーリングストーリーです。 漫画的想像力とあたたかくも輝かしい詩が魅力的な一冊。

마음의 일 （心のこと）

¥ 3,080

≪ささき店長より≫ 前号に引き続き、巻頭特集は「コロナ時代の韓国で」。 ライターの韓麻木さんがコロナ禍の中で重い脳の病気を患い、 韓国で暮らしながら初めて 「死」を意識した経過とその思いを、 これから韓国で暮らす誰かのためにと書き綴ったものをはじめ、 斎藤真理子さん訳の「間島紀行」（金起林著）、 宋毅さん、李銀子さんによる1970年代のピョンヤン、ソウルでの思い出など 執筆陣の個性あふれる内容で読み応えずっしりです。

中くらいの友だち Vol.8

¥ 1,100

≪きむ店主より≫ ドキュメンタリー映画監督イギル・ボラのエッセイ。 CODAの著者が、オランダ留学での経験をもとに文化の違い、 考え方の違い、相手をリスペクトする姿勢、自分の夢について語っています。 大学の卒業作品『きらめく拍手の音 』は、ろう者の両親を描いた作品で、山形国際ドキュメンタリー映画祭にも参加。書籍化もされ、日本語版『きらめく拍手の音 手で話す人々とともに生きる』（リトルモア刊）はチェッコリでも販売中。

해보지 않으면 알 수 없어서 (やってみないと分からないから)

¥ 2,970

≪しみず店長より≫ 北朝鮮を代表する作家、ペン・ナムリョンによる長編（中編）小説。 主人公のチェ・スニは、歌の実力を認められて芸術団に入り、 歌手としてのさらなる活躍を夢見るが、結婚生活が足かせとなって離婚訴訟を起こす。 北朝鮮の愛と結婚、離婚が生々しく描かれたベストセラーで、ドラマ化もされた。 2020年には米国の『ライブラリー・ジャーナル』が毎年発表する「ベストブックス」に選ばれ、北朝鮮版『82年生まれ、キム・ジヨン』として再び注目を集めている。

벗（友）

¥ 2,640

≪ぱく店長より≫ とある地下鉄の駅には雨の降る日に悪鬼が出没するらしい。 それに気づいた地獄の護法師トミョンは退治に向かう。 使命通り悪鬼を引っ張っていこうとしたとき、菩薩様が現れてその悪鬼＝パク・チャオンに もう一度極楽往生へのチャンスを与え、それをトミョンに手伝えというのだ。 チャオンは過去の記憶のないまま、2011年に遡り、高校三年生として再び生きることになるのだが……。 チョン・セランも推している話題のコミック。

극락왕생 1（極楽往生　1）

¥ 2,640

≪ノ店長より≫ 韓国語の正しい正書法と分かち書きが分かる学習漫画。 韓国語は分かち書きを間違っただけでまったく違う意味になる場合があるため、 分かち書きはとても重要です。 イラストと図表を交えた分かち書きの用例も多く載っていて、 さらには関連のある正書法ごとに分けられているので覚えやすい。 ドゥウム法則（두음법칙）はもちろん、ネイティブもこんがらがるサイシオッ（사이시옷）の正しい使い方までが説明されています。

선생님도 헷갈리는 맞춤법 띄어쓰기（先生もこんがらがる正書法と分かち書き）

¥ 2,640

≪きむ店主より≫ 主人公のムン・ジヒョクはニューヨークの大学で初級韓国語を教える臨時講師。 「初級韓国語」の教材に出てきそうな文章をモチーフに、 主人公「私」の物語が時間を超え、空間を超えて広がっていく。 ムン・ジヒョクの夢は小説を書くこと。アメリカで小説を書く移民作家が彼の夢だが、 講師の契約更新ができずアメリカにいられなくなる。 著者ムン・ジヒョクの「自伝的小説」ともいえる、でもそうとは断言できない長編小説。

초급 한국어（初級韓国語）

¥ 2,860

≪しみず店長より≫ 吃音に悩む主人公の14歳の少年は、 学校にも家庭にも居場所がない。 母親の勧めで吃音を矯正するための専門の教室に通いはじめるが、 なかなか思いどおりにはいかないし、教室の仲間も変な人ばかり。 そんな中、教室の仲間たちが抱える心の傷に触れ、少しずつ距離を縮めていく。 仲間の存在が時には鬱陶しかったり、でも、そんな仲間の何気ない一言が力になったり……。 ぎこちないけど温かい、人と人との関係に慰められる長編小説。

내가 말하고 있잖아（僕が話してるじゃないか）

¥ 2,860

≪ぱく店長より≫ 仕事を辞めたへウォンは、冬の間ペンションを営む叔母のもとで暮らすことに。 ひょんなことから隣の家に住む幼馴染ウンソプが営む書店で働くことになるのだが、 彼とその書店が、ソウルで磨耗したへウォンの心を不思議と癒してくれるのだった。 しかし間もなく、叔母や高校時代の同級生、両親との過去など、 いままで避けてきた問題が目の前に……。 すでに日本でも放送が始まったドラマの主演はパク・ミニョンとソ・ガンジュン。

날씨가 좋으면 찾아가겠어요（天気が良ければ訪ねて行きます）

¥ 3,036

≪ノ店長より≫ TV番組で紹介された人気店のメニューや料理研究家のレシピを掲載。 カルビチム、プルコギ、チャプチェ、カルチジョリムはもちろん、 ユッケ、ジャージャー麺、スンデポックムなど韓国の定番メニューをはじめとする さまざまな料理がラインナップされています。 道具がなくてもできる計量法も載っていて、レシピ通りにやれば、 誰でも美味しい韓国料理を作ることができます。 番組では紹介されなかった味付けの裏技も教えてくれます。

KBS 황금레시피 플러스（KBS黄金レシピプラス）

¥ 3,036

≪さわだ店長より≫ 記者としてドラマを取材中に俳優としてキャスティングされ 現在は俳優兼作家として活動する著者が、 韓国で熱狂的なファンが続出した『チェオクの剣』 『コーヒープリンス1号店』『私の名前はキム・サムスン』のほか 『椿の花咲く頃』『ストーブリーグ』といった新しい作品まで 25本のドラマを厳選。 作品内で放たれる印象的な言葉を、 登場人物の人間性を分析したり、背景にある社会情勢と結びつけながら紹介する。

동백어 필 무렵（椿の言葉咲く頃）

¥ 3,190

≪きむ店主より≫ 一人で留守番をしている私のところに、ある日猫がやってきた。 猫はいつも私のそばにいて、私の真似をする。 真っ暗な夜が怖くて、布団をかぶってお母さんを待っている私の隣に、 丸くて緑色の瞳をした猫がいつも一緒にいる。 「よし、今日からは私が猫の真似をしよう！」 猫のあとをついて机の上を登ったり、闇の中を見つめたり――。 『花ばぁば』『木のはんこ』など、歴史上の事件に基づいた絵本を描くクォン・ユンドクさんの作品。

고양이는 나만 따라 해（うちの猫は私の真似っこばかり）

¥ 2,420

≪しみず店長より≫ 『野良猫姫』（クオン）の著者で詩人のファン・インスクさんによるエッセイ。 ソウルの真ん中にある解放村で暮らして40年の彼女の繊細なまなざしを通して、 そこで暮らす野良猫たち、朝鮮戦争後に北から逃れてきて定着した失郷民たちの日常が描かれている。 「弱いけれど誤解されやすい対象について、考えさせられるようになる」という評も。 いつか気軽にソウルを訪問できるようになる日を楽しみにしながら読みたい。

좋은 일이 아주 없는 건 아니잖아（いいことがまったくないわけではないじゃないの）

¥ 3,146

≪ぱく店長より≫ 二十代も後半になってからはじめた初めての一人暮らし。 夢見ていた理想の部屋！理想のライフスタイル！と喜んだのも束の間、 現実を前にガラガラと崩れる音が聞こえてきそうです。 なんせ今までやってもらっていた料理、洗濯、掃除をすべて自分でやるのですから……。 韓国あるあるエピソードも交えつつ、一人暮らしのためのヒントも披露してくれています。 ウェブ連載の中から厳選し、ギュッとまとめています。

자취로운 생활 베스트 에피소드 1（はじめての一人暮らし　ベストエピソード１）

¥ 3,278

≪ノ店長より≫ お家にいながらオルセー美術館を訪れた気分になれる一冊。 ムンク、ゴッホ、ゴーギャン、クリムト、ピカソら 14人の画家について、小説や映画より興味津々な生涯、作品に影響を与えたことなどが 現代の私たちの目線に合わせた言葉で書かれています。 各画家のエピソードの最後には、その画家の基本情報と 作品の理解に必要な美術理論が一目瞭然に整理され、ポッドキャストのQRコードもついているので、耳で楽しむこともできます。

방구석 미술관（お家で美術館）

¥ 3,696

≪さわだ店長より≫ 感受性豊かな青少年たちが名作をより深く読み、 人生の糧にできるようにと企画されたシリーズ。 1冊目の本書では、 1930年代の農村を舞台にした金裕貞の『椿の花』など 日本統治時代から1980年代に書かれた8作品を収録。 過去の作品はとっつきにくいと敬遠しがちな若い読者のために それぞれに作家紹介と作品解説のページを設けたほか、 本文には現在では使われていない語彙や方言などを解説する注釈が加えられている。

해설과 함께 읽는 동백꽃 / 돌다리 외（解説とともに読む椿の花／石橋　他）

¥ 2,640

≪きむ店主より≫ 米国ドラマ『スタートレック』の脚本家でプロデューサーのジョー・メノスキー氏による歴史ファンタジー小説。大の韓流ファンでもある著者は世宗大王を英雄として尊敬していて、自分が英語で書いて英語圏の人々に世宗大王の天才性を紹介したかったと序文で書いている。私たちが知っているハングルや世宗大王の話と大きく違い、時間と空間が大きく交差（当時のモンゴル、明、日本、朝鮮を行き来する登場人物が多い）するSFドラマ。

킹 세종 (キング　世宗）

¥ 3,080

≪しみず店長より≫ 1937年、沿海州に住んでいた17万人の高麗人が、 対日協力の疑いを理由にソ連政府によって中央アジアに強制移住させられた、 歴史的事実をもとにした長編小説。 貨物列車という劣悪な環境の中で、 行く先もはっきり告げられないまま移住先へと向かう人々の受難が、 彼らの会話を中心に描かれている。 歌うように、詩を詠むように紡がれる彼らの声を追いかけていると、 まるで舞台演劇を見ているような錯覚に陥る。

떠도는 땅（さすらいの地）

¥ 2,970

≪ぱく店長より≫ 事務所を構えず、法廷にも出ない。 “闇の弁護士” と呼ばれるコ・ジンに来る依頼は不穏なものばかりだ。 その名声を聞いて今回依頼してきたのは、三代続いて殺人があった 「赤い家」に住むナム・グァンジャ。 余命わずかの兄の相続について相談したいということだったが、 話は次第に家族の隠された歴史へと移っていく……。 現職が判事だという作家ト・ジンギの記念碑的作品。 法とは別に事件を解決するコ・ジンが魅力的。

붉은 집 살인사건（赤い家殺人事件）

¥ 2,816

≪ノ店長より≫ 養鶏場を脱出し外の世界に出てきたイプサクと、マガモのチョロクの夢と自由に向けた勇敢な挑戦を描いた感動的な物語。 童話としては韓国で初のミリオンセラーとなり、29ヶ国で翻訳出版された。 映画化もされて220万人を動員し、韓国のアニメ映画としては最大のヒット作となった。 本書は、ユン・イェジ作家のかわいいイラストが加わり、 大人向けに作られた発売20周年記念特別版。

마당을 나온 암탉（庭を出ためんどりー刊行20周年特別版）

¥ 3,278

≪さわだ店長より≫ 現代の都市、特にソウルでは、急速な産業化とともに 街はあらゆる業種、店の看板で溢れている。 ネオンが輝くものから手作りの個性派看板、 外来語の表記法が定まっていない時代に書かれた綴りの違う看板まで、 一つひとつが変化に富んだ街の歴史を物語っている。 著者は2011年から約10年にわたり、 看板とそれを大切にする店の人々をフィルムカメラで撮影。 街の片隅でコツコツと役割を果たしてきた姿を 文章とともにまとめた。

사라지지 않는 간판들（消えない看板）

¥ 3,476

≪きむ店主より≫ K氏は企画から版権仲介、翻訳家や出版社の紹介など、 一つのプロジェクトの立ち上げから終わりまで丁寧に、しかも活発に動く。 中国現代文学を幅広く知るため、大学院生を集めて週1回のセミナーを2年間続けたりもする。 彼は翻訳だけをする翻訳家ではない（にもかかわらず60冊以上の翻訳書を出している）。 この本には、一人の文学好きの青年が、好きな文学の世界を 出版・翻訳を通して周りに広めていく姿が淡々と書かれている。

번역가 K가 사는 법（翻訳家Kの生き方）

¥ 2,860

≪しみず店長より≫ 韓国の人気作家の素顔に迫るロングインタビュー集。 5人の作家が、ごく個人的な日常生活をはじめ、 作家として生きるということ、文学に対する思い、 韓国社会を覆っている空気をどう受け止めて作品に反映してきたか、 などについて語っています。 インタビュアーも作家（『宣陵散策』のチョン・ヨンジュンら）なので、 とても濃密な対話録になっています。 未邦訳のものを含め、本の情報も満載。 次に読みたい1冊もきっと見つかります。

韓国の小説家たち Ⅰ

¥ 2,420

≪ぱく店長より≫ 悲しい記憶、腹立たしい記憶、辛い記憶……悪い記憶はできたら忘れたいもの。 キツネ夫婦が真夜中にオープンする月光食堂では、悪い記憶と交換に、美味しいご飯をいただけます。 人生は楽しいことだけで充分！ そんな人生をおくれたら素敵かもしれませんが、月光食堂のお客さまたちは果たして幸せになれたのでしょうか。 美味しいご飯が出てきますので、読むときにはご注意を。

한밤중 달빛 식당（真夜中の月光食堂）

¥ 2,090

≪ノ店長より≫ 10年にわたり全国を歩き回ったイ・ジョンウォンさんの旅行本。 写真と共にそのスポットの特徴や郷土料理などが詳しく案内されています。 1泊2日、2人で旅した場合の予算も載っていて、スケジュールを組むのに役立ちます。 白石とキム・ヨンハンの恋物語で有名な吉祥寺、南漢江の秘境の丹陽八景、 海南の恐竜博物館、済州島のサリョニ林道など100カ所の穴場を紹介。 小説のようにドラマチックな旅のエピソードも面白い。

대한민국 숨겨진 여행지 100（韓国穴場スポット100）

¥ 3,696

≪さわだ店長より≫ 野菜や魚介がたっぷり入り、見ているだけでも幸せな韓国の料理。 日々食卓や食堂で温かな一皿として出てくるまで、 食材はどうやって運ばれてくるのだろう？ 早朝、北東部の太白から白菜を積んでソウルに向かう人、 済州島の沖合いでサバの水揚げをする人、江陵で豆腐を作る人……。 そして夕方、少年イェジュンの家では、父親がそれらを料理する。 各地の方言が登場するほか、特産品が描かれた地図も添えられ、 旅行気分でも楽しめる。

나는 매일 밥을 먹습니다（毎日ごはんを食べます）

¥ 3,080

≪きむ店主より≫ 元朝日新聞記者の成川彩さんが2017年から3年半韓国へ留学していて感じたことを書いた本です。 日韓の慣習の違いから韓国映画の話、俳優さんの話、日本で2000年代から楽しまれてきた韓流の話まで。 読みながら何度もなるほどと頷いてしまいました （本の中に私もちょこっと登場しますよ）。 成川さんはこの本をベースにクオンのサイトでも日本語で連載を開始し、 来年には日本語版が誕生する予定です。

어디에 있든 나는 나답게（どこにいても私は私らしく）

¥ 3,080

≪しみず店長より≫ 教養教育の新しい地平を開いたといわれる慶熙大学フマニタスカレッジで行われた 「古典を読む―朴景利の『土地』」の内容を収録。 同カレッジ教授の著者が、学生たちと一緒に『土地』を読みながら、 人間の生と社会、他人との関係について考えた内容がまとめられています。 物語の中から浮かびあがる家父長制度、貧困、愛への執着などが 新たな視点で再解釈されていて、 今を生きる私たちのための「哲学書」ともいえます。

나、참 쓸모있는 인간。（私ってほんと、価値ある人間。）

¥ 3,256

≪ぱく店長より≫ 韓国の美術雑誌の歴史は1917年発行の『美術と工芸』に始まる。 この本は韓国美術の歴史を振り返りながら、話題となった美術記事や美術雑誌の中の広告を中心に、 北朝鮮美術、美術本の出版、美術館などの視点から語っている。 2019年開催の展覧会「미술을 읽다-한국 미술잡지의 역사」の図録でもある本書は、 美術雑誌編集者によるインタビューも掲載。 SNS時代を迎えた今後の韓国美術雑誌の展望についても語られている。

한국 미술잡지의 역사

¥ 3,278

≪ノ店長より≫ 『ポリ国語辞典』の編集長を務めたチェ・ジョンギュさんが書いた本。 国語辞典や教科書にも載っておらず、翻訳者をはじめとする多くの人々が間違って使っている 韓国語の表現や日常の中に定着してしまった言い回しを指摘し、 正しい使い方で賢く使う方法を教えてくれます。 例えば、通販番組やテレビでよく耳にする表現の「고객님（お客様）」が、 なぜ間違った表現なのかについて例文とともに説明しています。

새롭게 살려낸 우리말（新たに活かした韓国語）

¥ 3,080

≪さわだ店長より≫ 小学生でも雇ってくれるアルバイト探しに苦労していた 12歳のキム・ジフン。 ある日、ついに見つけたアルバイト先に行くと、 なんと社長はチャンネル登録者100万人ユーチューバーの猫だった！ 猫の「カンナム社長」に雇われたジフンは執事として 社長の食事とおやつの準備、トイレ掃除、動画撮影、 そしてファンからのコメント管理まで引き受けることに。 新鮮で愉快なだけでなく、心温まるストーリーは大人にもおすすめ。

강남 사장님（カンナム社長）

¥ 2,420

≪きむ店主より≫ チェッコリを始める時、翻訳家を目指す人のための選書に力を入れました。 100冊以上翻訳に関する本を仕入れて専用棚を作ったほどです。 本書は、韓国の近代が欧米、中国はもちろん日本との関係から形成されていて、 それはいわば翻訳ということを経て成立していくことを 日本文学を例にして書いた論文集。 中でもキム・チュンミ先生の「翻訳家の姿勢」は、 村上春樹さんを例に挙げていて、原作を裏切る翻訳についての話が面白い。

번역과 일본문학 (翻訳と日本文学）

¥ 3,300

≪しみず店長より≫ 小学3年生ごろに芽生え始めるといわれる 複雑な感情を表すのに役立つことばのじてん。 かわいらしいイラストとほのぼのした例文が、 形容詞の微妙なニュアンスの違いの理解を助けてくれます。 刊行されたばかりの『9歳のこころのじてん』（拙訳、小学館）の翻訳作業を通じて 韓国語は日本語に比べて形容詞がとても豊富だということをあらためて実感！ チェッコリのロングセラーではありますが、 あらためておすすめしたい1冊です。

아홉 살 마음 사전（９歳のこころのじてん）

¥ 2,420

≪ぱく店長より≫ 表紙の単純ながらも大胆に描いた犬と女の子のツーショットに、 パーンっと心を撃ち抜かれました。 ストーリーはなく、絵と、それにまつわる犬や植物たちと心通わす童詩が見開きに一篇ずつあります。 簡単な言葉で書かれた詩は、作家パク・ヒョンジンさんの見れば見るほど吸い込まれる絵と対をなしていて、 何度も読みたくなります。 いつでも目に見えるところに置いておきたくなる、大人にこそ勧めたい絵本です。 ちなみに、よこしまな大人（私）はグッズがほしいと思ってしまいました。

너와 함께（いっしょだよ）

¥ 2,860

≪ノ店長より≫ ソ・ジョンユン詩人が選んだユン･ドンジュ、キム・ソウォル、ハン・ヨンウン、 ユ・チファンからリルケ、プーシキンまで、教科書にも載っていて 韓国人なら馴染みのある詩ばかり集められています。 ゆっくり声に出して読んでみましょう。 時には癒され、時には慰められる詩の力。いつまでもそばに置いておきたい１冊です。 自分だけのお気に入りの詩、見つけてみませんか？

한국인이 가장 사랑하는 명시 100선（韓国人が最も愛する名詩100選）

¥ 3,080

≪さわだ店長より≫ 「子どもがかわいそう」と言われ、 悩んだ末に仕事を手放し、専業主婦になった著者。 毎日朝から晩まで家事・育児をこなすも、 今度は「最近家で遊んでるんだって？」 「旦那に感謝しなきゃダメよ」と言われる。 いつから主婦は「家で遊んで暮らしている」と言われるようになったのか？ なぜ主婦の労働は無給なのか？ 感情論にとどまらず、フェミニズムや資本主義、福祉、社会学などを織り交ぜて 広い視野で分析。エッセイのような語り口が読みやすい。

당신이 집에서 논다는 거짓말（あなたが家で遊んでいるという嘘）

¥ 3,256

≪きむ店主より≫ 韓国・大邱市民たちがコロナとどう闘ったかを記録した本です。 大邱の集団感染のニュースは日本のメディアでも詳しく紹介されたので その大変さは知っていましたが、その最中、大邱の人たちは自分の周りで起きたことを書き残しました。 花屋、食堂、スーパーの店主、詩人、塾の先生、図書館の館長、旅行社の代表、 大邱市の職員、ラジオ局のプロデューサー、軍人、学生など51人が当時の心境やコロナと 闘ったことを素直に書いています。

【紙版】新型コロナウイルスを乗り越えた、韓国・大邱市民たちの記録

¥ 1,980

≪しみず店長より≫ 동전 하나로도 행복했던 구멍가게의 날들』 （『クモンカゲ　韓国の小さなよろず屋』、クオン刊）の イ・ミギョンさんによる3年ぶりの新作。 朝鮮半島の南の果てである全羅南道の海南から、木浦、 槐山、仁山、加山、聞慶、鎮海、統営、ソウルまで、 いまも毎日元気に営業しているクモンカゲが描かれています。 細密なペン画のタッチを鮮やかに再現にするために高級紙が使われていて、 作品の感動がより強く伝わってきます。

구멍가게, 오늘도 문 열었습니다（クモンカゲ、今日も営業しています）

¥ 5,060

≪ぱく店長より≫ 一人暮らしの大学生ソリは、ある日友人から猫をあずかることに。 猫を飼ったことがある人は誰しも、自分がいない間に猫が何をしているのか気になったことがあるはず。 実はソリがあずかった猫ホンジョは、ソリの知らぬところで人間に変身しており……。 ホンジョと暮らしてから、周りの人間関係が微妙に変化するのだが、 果たしてホンジョは何をしているのだろうか。 ドラマ化（KBS「어서와」）したのも頷ける、魅力的な作品。全3巻。

어서와 1（おいで）

¥ 2,640

≪ノ店長より≫国語の基本は概念の理解とも言えます。 小学生が国語を習う時に避けては通れないのが言葉の‘概念’をしっかり理解することでしょう。 この本は学校で習う国語教科の内容をより深く理解できるよう、 ワンカットイラストを添え概念語の意味を解釈し、わかりやすく説明しています。 詩、物語、様々な文章、コミュニケーション、文法の５章に分かれ、 最近の教科課程が反映された内容が載っています。語彙力向上にも役立つでしょう。 国語を学び直したい大人や韓国語の学習者におすすめの１冊。

초등 국어개념 한 컷 그림사전（国語概念のワンカットイラスト辞典）

¥ 2,860

≪さわだ店長より≫ 韓国はペットを飼う人口が1000万人の時代。 毎年15万匹の犬が新しい家族として引き取られるが、 半数を超える9万匹は再び捨てられてしまう。 保護施設も収容数の限界を超え、 次の飼い主が見つからない犬の半数は安楽死に追い込まれる。 ハンギョレが運営する、動物に関するニュースを発信するメディア 「アニマルピープル」の記者二人が、繁殖施設からペットオークション、 そしてペットショップへと流されていく動物たちの命の実態を潜入取材した。

선택받지 못한 개의 일생（選ばれなかった犬の一生）

¥ 3,278

≪きむ店主より≫ 韓国で英米文学翻訳家のナンバー１とも言える チョン・ヨンモクさんの翻訳に関するエッセイ。 27年間で約200冊を翻訳し、梨花女子大学大学院で翻訳を教えている スーパー翻訳家が、今なお抱えている翻訳の悩みと疑問を大いに語り、 翻訳の倫理や役割について、そして自分の文章を持つことの大切さを訴えている。 タイトルは、翻訳家の課題に関する記者の質問への答え。 翻訳家志望者にも、すでに活躍中の翻訳家にもおすすめ。

완전한 번역에서 완전한 언어로（完全な翻訳から完全な言語へ）

¥ 2,750

≪しみず店長より≫ 著者は、光化門広場の李舜臣像のほか ロダン、ダリ、ミロ、白南準など 数多くの美術作品の修復を手がけてきた修復家。 1987年の6月抗争で催涙弾の直撃によって亡くなった 李韓烈さんの運動靴を修復したことで一躍有名になり、 キム・スムの長編小説『Lの運動靴』のモデルにもなった人物だ。 静謐で緻密で思いやりにあふれた修復家の仕事と日常が淡々とまとめられていて、 自己の内面を静かに見つめ直すきっかけを与えてくれる。

시간을 복원하는 남자（時間を復元する男）

¥ 3,630

≪ぱく店長より≫ ギャングとして生きてきた男が、ある偶然の選択により、 別人として大学生の暮らしを手に入れる……。 アクション、コメディ、ロマンス、ノワールなどの要素が入り混じり、 速い展開で一気読みしてしまう面白さ。 自分と他人とは何が違うのか。 同じように幸せと成功を求めて生きる自分との境遇の違いを決定づけているのは何なのか。 偶然？ 必然？ それとも自分の意志？ そこには、映画「パラサイト」にも通じるものがあるかもしれない。

젠틀맨（ジェントルマン）

¥ 2,860

≪ノ店長より≫ 特に20～30代の女性読者に人気の大人のためのアートブック。 イ・ミンホ、キム・ゴウン主演のドラマ 『ザ・キング――永遠の君主』のテーマブックでもあり、 この本のモチーフがメタファーのように散りばめられている。 『愛の不時着』の次のドラマをお探しの方なら、 この『ザ・キングー永遠の君主』がおすすめ。 主人公の二人をつないでくれている『不思議の国のアリス』を 頭の中に入れてから見ると流れが掴みやすい。

이상한 나라의 앨리스（不思議の国のアリス）

¥ 3,080

≪さわだ店長より≫ アパート、ビル、駐車場、バスターミナル、誰もが利用する施設を 昼夜を問わず管理し、清掃、警備をする人たちがいる。 いま、その多くが高齢者だ。家族や自身の生計のために働き続ける高齢者たちを、 「選びやすく、扱いやすく、切りやすい人材」だという声もある。 本書は、地方都市で38年勤めた会社を辞めた後、 様々な時給労働で生計を維持する60代男性の 「臨時契約老人の労働日誌」。 高齢者の労働実態を記録した、本格ルポルタージュだ。

임계장 이야기ー63세 임시 계약직 노인장의 노동 일지（イムゲジャンの話ー63歳臨時契約老人の労働日誌）

¥ 3,278

≪きむ店主より≫ チェッコリとも大変親しいソウルの古本屋「이상한 나라의 헌책방」の店主 ユン・ソングンさんの新刊です。 「本当に知るべきことは全て本屋で学んだ」というサブタイトルも素敵です。 左頁にはユンさんお気に入りの作家たちによる短めのことばが、 右頁はそのことばからユンさんが感じたことが書かれています （文章中のちょっとしたユーモアが、ユンさんの八重歯のように可愛い）。 ユンさんの本に対する愛情がたっぷり詰まった一冊。 日本語版を出す出版社を探したくなりました。

서점의 말들（本屋のことば）

¥ 2,860

≪しみず店長より≫ 雨の降るある日、知り合いの年上の男から 性的暴行を受けた高校生のイ・ジェヤ。 何が起こったのかわからず絶望に陥りながらも 男を告発すべく冷静に対処しようとするが、 家族や警察、周囲の大人たちの反応は冷たい。 だれもジェヤの心に寄り添ってくれる人のいない中、 面倒を見てくれることになった母親の知人だけは ジェヤの気持ちを尊重し、温かく見守ってくれる。 しかし、大学に入り、彼女のもとを離れたジェヤにまた試練が訪れる。

이제야 언니에게（イ・ジェヤ姉さんへ）

¥ 3,080

≪ぱく店長より≫ これさえあれば、栄養満点！そんな炊き込みご飯のレシピをご紹介。 炊き込みご飯は手間も時間もかかるイメージがありますが、 本書のレシピなら入れる材料から出汁もとれて、パッと手軽に作れます。 美味しさ保証付きの〈アスパラガスとトマト〉といったものから、 〈豆もやしとイカ〉〈たらこニンニク〉〈さつまいもとキムチ〉といった 韓国らしいレシピもあります。 あともう一品作りたい方のために、スープや副菜のレシピも充実。

근사한 솥밥（素敵な炊き込みご飯）

¥ 3,476

≪ノ店長より≫ 120の韓国語の単語をテーマとしたエッセイ。 外来語や略語、新語、造語が増えていく現代社会の中、 純粋な韓国語に出会える一冊です。 イラストレーターでもある著者は、単語ごとの意味を一つのイラストで上手く表現しています。 ほっこりする単語についてのお話に共感し勇気づけられます。 プレゼントにもぜひどうぞ。きっと喜ばれるでしょう。 ＜時には厚い1冊の本より、短い一つの文章が私を泣かせる-（本文より）＞

우리말 꽃이 피었습니다(韓国語のお花が咲きました)

¥ 2,860

≪さわだ店長より≫ 「以前の私は”特別な日”は特別、 ”平凡な日”は平凡と区別しなければいけないと考えていた。 愚かな考えだった。 私たちに与えられたすべての日々はどれも、 小さく、軽く、公平だ。 太陽と月が一つずつ存在し、私が私として静かに立っているのだ」 著者の詩人パク・ヨンジュンが序文に記した言葉だ。 ささやかな日常のかけらを集めた散文集は 四季ごとに分けられた4部構成。 その季節にしか感じられない音や味、風景で文章が進んでいく。

모월모일（某月某日）

¥ 2,860

≪きむ店主より≫ 1994年の李箱文学賞大賞受賞作である「하나코는 없다」を含め、 1992年東仁文学賞受賞作「灰色の雪だるま」など8作品を収録したチェ・ユンの短編集。 「하나코는 없다」は、学生時代からのサークルの仲間（男）たちと物静かで自分を主張しない女性との物語で、 韓国第一世代のクィア文学ともいわれる作品です。 最近のフェミニズム文学と読み比べてみてください。

회색 눈사람（灰色の雪だるま）

¥ 3,080

≪しみず店長より≫ 人と人の関係って、些細なことでこじれるもの。 オオカミのおじさんとキツネの少年の場合もそうでした。 決して相手のことがきらいなわけじゃなくて、 ちょっと気分が悪かっただけ、ちょっと急いでただけなのに、 一度しそびれてしまったあいさつを交わすチャンスは、なかなか訪れてくれません。 たかがあいさつ、されどあいさつ――。 当たり前だけれど忘れがちで、とても大切なことに気づかせてくれます。

인사（あいさつ）

¥ 2,860

≪ぱく店長より≫ 惜しまれつつ休刊した雑誌「スッカラ」で連載していたSOONさんの、 猫との暮らしのその後が描かれています。 猫二匹とのほのぼの生活は相変わらずだけど、 エンドゥとミユもいつのまに ‟묘(猫) + 어르신（お年寄り） = 묘르신” に。 いつまでも変わらないと思っていたことが、いつからか、特別なことであることに気づいたり、自分のほうが躾けられているのだと実感したり。 とにかく、猫はよいなと思わせてくれる一冊です。

우리집 묘르신（うちの年寄り猫さま）

¥ 3,080

≪ノ店長より≫ 韓国人のようにもっと自然に韓国語を話したいと思ったことありますか？ そういう人のための韓国語学習書。 漫画のキャラクターとともにわかりやすく解説されています。 特に順番どおりに読む必要はなく、読みたいページを開いて気軽に読んでいくうちに 自然な韓国語が身につきます。 理解しにくかった表現や語彙力の向上にも役立つ１冊です。

한국어 대화법 77（韓国語の対話法77）

¥ 3,080

≪さわだ店長より≫ ホームレス状態の人などが路上で売る英国発祥の雑誌「ビッグイシュー」。 その韓国版の編集長だった著者が、同誌に「編集長の言葉」として連載したエッセイを集めて再編集し、自ら出版しました。 なぜ「悪い編集長」なのか。 いつも「優しい雑誌だ」「善い仕事をされているんですね」と言われるが、 その評価に甘えることなく、良質な雑誌を作れているのか。 不条理な社会や雑誌作りに向き合い感じたことを、背伸びせず、鋭く綴っています。

나쁜 편집장（悪い編集長）

¥ 2,860

≪きむ店主より≫ ポン・ジュノ監督が直接書いた脚本と手書きのストーリーボードブック（箱入り）。 シチュエーションに合った生きた韓国語の学習書として最高だと思います。 「ポンテール(ポン・ジュノ+ディテール)」という造語まで生まれるぐらい 細部にこだわったストーリーボードは、まるで映画の撮影現場に一緒にいる気持ちにさせてくれます。 私もこのストーリーボードを真似して、打ち合わせの前に強調したいシーンを 描いてみたりしています。

기생충 각본집＆스토리보드북（「パラサイト 半地下の家族」の脚本集とストーリーボードブック）

¥ 8,140

≪しみず店長より≫ 教員試験の合格を目指して一生懸命準備を進める地味な姉スアのもとに ある日突然、「SNSセレブ」の妹キョンアが自殺したという知らせが届く。 しかし、キョンアのSNSには「自殺ではない」という匿名のメッセージが。 美人で誰からも好かれるキョンアに対する複雑な思いを抱えながらも、 スアは犯人を探し始める。その展開にハラハラする一方で、 正しさも、幸せの感じ方も、その実現方法も人それぞれ、 ありのままでいいのだと気づかせてくれる。

마르타의 일（マルタの役割）

¥ 3,080

≪ささき店長より≫クオン「新しい韓国の文学」シリーズ第6弾として、2013年に刊行された本作。 「パラサイト 半地下の家族」のアカデミー賞受賞で盛り上がる中、 ふと思い出した一冊です。読み始めた瞬間「映画になったら、誰を主人公にしようか」と。 女子修道院のごみ箱に捨てられ、殺し屋として育てられた主人公レセン。 何も考えず人の命を片付けてきた彼のねじまきが、ふと、止まり、物語は思わぬ展開へ。 韓国文学の世界が少しずつ広がり始めた方に、おすすめのエンターテイメント小説です。

設計者

¥ 2,420

≪ぱく店長より≫ 以前から何度かお問い合わせのあった、「一冊」で「韓国の美術史」がわかる「簡単な」本を発見。 旧石器時代から20世紀前半頃までの韓国美術史が、これ一冊でわかる優れ本です。 文字と写真の配分もちょうどよく、大きさは単行本サイズで、それほど分厚くありません。 深く知りたい方には不向きですが、ざっと知っておきたい方には最適かと思われます。

한 권으로 읽는 한국 미술사（１冊でわかる韓国美術史）

¥ 3,278

≪ノ店長より≫ 昔の歌から最近まで100年間の韓国の流行歌についてわかりやすく解説した、 『食べ物の言語』の著者でもある国語学者のハン・ソンウさんの本。 最も多く歌われている季節は何か、歌になった詩、詩になった歌など、 メロディーやリズムよりは歌詞に焦点をおいています。 特にBTSが作詞し歌った「팔도강산 (Paldogangsan/八道江山)」は、 ‘賞でもあげたいほど感動的な歌詞だ’と誉め言葉一色。 歌の歌詞を通じ、愛や別れだけでなく、改めて言語の意味について考えさせられる一冊です。

노래의 언어（歌の言語）

¥ 3,520

≪さわだ店長より≫ 「위고」「코난북스」「제철소」の出版社３社が 共同で出版するエッセイ本、「아무튼」シリーズの26作目。 著者は、『役にたたない日々』（佐野洋子）や 『映画を撮りながら考えたこと』（是枝裕和）など 日本の書籍を数多く訳してきた翻訳家のイ・ジス。 中学生で『風の歌を聴け』に出会い、30代の今にいたるまで、 常に村上の紡ぐ言葉と共に過ごしてきた著者が、 人生の節目を、当時読んでいた村上作品と一緒に振り返った初のエッセイ。

아무튼, 하루키（とにかく、ハルキ）

¥ 2,178

≪きむ店主より≫ 木浦の本屋「トンネ散策」で買ってきた今話題の本です。生理用ナプキンに含まれる有害物質やプラスチックの問題など環境問題を中心に月経カップ、エコフェミニズムなど、著者の経験はもちろん世界の国々での事例などが分かりやすく書かれています。日本語圏の読者にもぜひ読んでほしい一冊です。

우린 일회용이 아니니까 - 쓰레기 사회에서 살아남는 플라스틱 프리 실천법（私たちは使い捨てではないから：ゴミ社会で生き残るプラスチックフリー実践法）

¥ 3,520

≪しみず店長より≫ 小説家であり、翻訳家でもあるハン・ユジュが2014年から2018年の間に発表した短編8編を収録。「그해 여름 우리는」は、アジア通貨危機のときに小学生だった4人が20代になり、地下の部屋で「自殺」を口にしながら共に日々を過ごす物語。お金も希望もなく、あるのは絶望と諦めだけ。ある日4人はついに、自殺の順番を決めるためにサイコロを振る、振る、振る――。著者の5年間の歩みの記録であると共に同時代を共に生きてきた人々の哀しい連帯(연대)の記録でもある。

연대기（年代記）

¥ 2,860

≪ぱく店長より≫ 結婚したくない男と、妓生になりたくない女の歴史ラブコメディ。結婚したくなくて家を飛び出したチョン・ノクトゥが出会ったのは、音痴なうえに踊りも下手なトン・ドンジュ。未亡人ばかりが住むという集落で再び出会ったとき、ノクトゥは女装をし、二人は母娘として暮らすとこにしたが……。

녹두전（ノクトゥ伝）1

¥ 2,860

≪ノ店長より≫ 『楽器たちの図書館』のキム・ジュンヒョク作家のエッセイ。ボディとは、どこまでを指すのか。目、鼻、口、腕、足等は当然ボディの一部である。感情や思考は果たしてボディと言えるだろうか。作家自身は感情や思考、精神なども自分のボディと思っているようだ。人間のボディがどれほど多くの話を抱いているのかが面白く書かれている。頷きながら、笑みを浮かべながらページをめくっていく自分を発見するでしょう。わかりやすく描かれた作家のイラストを見る楽しみも欠かせない。

바디무빙 - 소설가 김중혁의 몸 에세이（Body Moving）

¥ 3,080

≪さわだ店長より≫ 一日一本、作家が読者へ直接メールで文章を送るという新たなスタイルの連載。1992年生まれの著者は、雑誌記者やヌードモデルなどを経験後、様々なメディアに文章や漫画を寄稿。2018年、学資ローン返済のためSNSで購読者を募集し、購読料月1万ウォンで連載を始めた。雑誌もYouTubeも、SNSも介さない独自の発信方法や、繊細で誠実な文章で読者を魅了。半年続いた連載をまとめた本書は『時事IN』と全国の独立書店が選定した「今年の本」1位にも選ばれた。

일간 이슬아 수필집（日刊イ・スラ随筆集）

¥ 3,740

≪きむ店主より≫ 文学で旅する韓国―大邱編で見つけた一冊。 大邱の出版社ハンティジェから刊行されたものです。 いま世の中で一番影響力のある少女、グレタ・トゥーンベリさんが フランス国民議会で行った演説と、それに対する韓国市民からの 肯定的な声が盛り込まれています。 韓国も日本と同じく、政治家より一般市民のパワーがすごいです。 気候危機に関する韓国市民の声を知ることができる一冊です。

1.5그레타 툰베리와 함께 - 기후위기 비상행동을 위한 긴급 메시지

¥ 2,170

≪しみず店長より≫ 韓国の新しいSFマガジン創刊号。 先日、集英社から刊行されたばかりの 『となりのヨンヒさん』のチョン・ソヨンさん、 『フィフティ・ピープル』のチョン・セランさんが編集委員を務めています。 短編集『우리가 빛의 속도로 갈 수 없다면』 で注目を集める キム・チョヨプさん、人気SF作家デュナさんらによる短編のほか、 新作SF、インタビュー、書評など多彩な記事が掲載されています。 フェミニズムブームの次は、SFブームかも！

오늘의 SF. 1호（今日のSF　1号）

¥ 3,278

≪ぱく店長より≫ ちょっと変わった語学本。 擬音擬態語について書かれているのだが、 いわゆる参考書のように、「単語＋解説＋例文」といった形ではなく、 あるテーマに沿って書かれた文章にやたらと擬音擬態語が挿入されている。 なので、まるでエッセイや小説を読むように、 擬音擬態語の解説兼例文が読めてしまう。 参考書として活用したい方のためには、巻末の単語索引や、 所々に、例えば音の大きい順に擬音擬態語を並べたチャートがあってとても便利。

후 불어 꿀떡 먹고 꺽!（ふーっと吹いて、がぶっと食べて、げふっ！）

¥ 3,080

≪ノ店長より≫ 「昔々、虎がタバコを吸っていた頃……」から始まる韓国の昔ばなし、 読んだことありますか？ 普段何気なく使う言葉の由来やことわざ、 お酒の誕生秘話、韓国の文化や風習にまつわるお話など、 気が向いたらパッと開いてどのページを読んでもよい面白いお話ばかり。 ウィットあり、教訓ありの120編の昔ばなしが季節ごとに綴られています。 仕事や育児、勉強で忙しい現代人に読んでほしい一冊です。

철 따라 들려주는 옛이야기　（韓国昔ばなし）

¥ 3,520

≪さわだ店長より≫ 甘さ、すっぱさ、辛さ、しょっぱさ、苦さ、 それら五つの味を持つ実「五味子（オミジャ）」。 物語に登場する5人の「ミジャさん」は皆、働く女性たちだ。 引越し業者や清掃員、配達員などとして汗を流す彼女たちも 仕事を通して五つの味を感じる。 「おばさんがちゃんと仕事できるの？」 偏見や冷たい言葉で苦々しさを味わう日もあれば、 差し入れのみかんの甘さに癒やされることもある。 任された仕事を黙々と、そして熱くこなすミジャさんたちの姿から 共感や気づきをもらえる一冊。

오, 미자!（オ、ミジャ！）

¥ 3,080

≪きむ店主より≫ 旅行がテーマの短い文章をまとめたエッセイ集で、韓国語初心者にも読みやすい本です。 韓国の各地を回った話もあれば、外国でみた珍しい風景や人々の営みについても書かれています。著者は1980年代に何人かの作家と一緒にヨーロッパ旅行に出かけますが、最後に寄ったインドの空港で預けたはずのスーツケースが戻ってきません。戻ってこない旅行カバンを通し、死後に残る自分の持ち物についてまとめています。

잃어버린 여행가방 (失くしてしまった旅行カバン）

¥ 2,156

≪しみず店長より≫ カルチャー誌『STUDIO VOICE』で紹介された長編小説。 1950年代からこれまでに海外の里親に引き取られた韓国人養子は約20万人。 その中から、最近、韓国を訪れたり定着する人が増え、 彼らを支援する団体もできているそうです。 そんな社会的背景の中で生まれた本作の主人公は、 パリの里親のもとで育ち、女優、劇作家として活躍しているナナ。 あることをきっかけに生まれて初めて韓国行きを決心しますが……。

단순한 진심（単純な本心）

¥ 2,860

≪ぱく店長より≫ 一人暮らしのわが家に犬がきた。 一人で飲むコーヒー、一人で歩く散歩道も、いまはマルがいっしょ。 マルと暮らしてから知ったいくつもの小さな発見は、いとおしいものばかり。 作者は漫画家兼、アニメーションの監督もしており、 シンプルながら犬の尻尾の振り方ひとつとっても、 些細なしぐさがうまく描写されています。

마루의 사실 1（マルの事実　１）

¥ 3,190

≪ノ店長より≫ 韓国語のきれいな書体と正しいスペルがわかる一石二鳥の書き取り練習帳です。 いろんな書体が載っているので、お気に入りを選んで練習することができます。 書き取りしていくうちに字の矯正とスペルの勉強が同時にできる１冊です。 韓国人も間違えやすい単語の意味や外来語の表記法など正書法393選を収録！ 自分だけの韓国語の書体、見つけてみませんか？

글씨 교정, 바른 맞춤법（文字矯正、正しい正書法）

¥ 2,640

≪さわだ店長より≫ 「束草に関する本はないの？」 そう問われる度に冷や汗をかいていた江原道・束草で60年以上続く書店の3代目店主が、 自ら筆をとってうまれた"丸ごと束草だけ"の初の単行本。 国内の個性豊かなローカル都市を一つずつとりあげ深堀りするシリーズ本の一作目。 朝鮮戦争時に北から避難してきた"失郷民"の町から、 新たに注目の集まる観光地として刻々と変化する束草の過去と今がわかります。

속초 -한국의 땅과 사람에 관한 이야기（束草 −韓国の土地と人についての話）

¥ 3,410

≪きむ店主より≫K-BOOK FESTIVALに参加した韓国の書店のみんなが声をそろえて推薦していた一冊。新人チャン・リュジンの初の短編集です。8編とも今風の会社員の喜怒哀楽が書かれていてどれもすごい。今20代、30代の韓国のサラリーマンたちの心理が丸々見える作品ばかり。ちょっぴり弱くて純真な主人公たちが最後にとる態度は相手を思う温かい気持ち。悲しみと喜びのバランスがいい。

일의 기쁨과 슬픔 (仕事の喜びと哀しみ）

¥ 3,080

≪しみず店長より≫2015年から2019年まで、さまざまな文芸誌で発表された、新聞記者出身の小説家チャン・ガンミョンによる10編の短編小説を収録。「解雇」「闘争」「忍耐」の3つのキーワードをもとに、2010年代の韓国社会の労働・経済問題を描き出している。

산 자들（生きた者たち）

¥ 3,080

≪ぱく店長より≫差別をされたとは聞くけど、差別をしたという話は聞かない。差別と平等の二択を差し出されたとき、平等を選択する人が圧倒的に多いと思われるのに、差別がなくならないのはなぜか。著者は研究だけでなく、実際の差別を聞き取る活動を通して、隠れた差別について語る。

선량한 차별주의자 （善良な差別主義者）

¥ 3,278

≪ノ店長より≫韓国人はなぜみんなで一つの鍋を囲んでチゲを食べたり、お酒を回し飲みするのか？　なぜ食事の後、必ずコーヒーを飲むのかなど、外国人にはちょっと不思議な13の質問に答えています。食べ物を通じた韓国の歴史と文化について研究してきた人文学者のジュ・ヨンハ教授による「韓国人の食習慣と食文化」に注目した一冊。外国人が知っておくと役立つ韓国での食事マナーなど、面白い内容が沢山載っています。

한국인은 왜 이렇게 먹을까?(韓国人はなぜこのように食べるのか)

¥ 4,840

≪さわだ店長より≫再開発が持ち上がるソウルの貧しい町に住む主人公コマニは、コマネチに憧れて体操選手を夢見る少女だった。夢を追うのをやめ、目標もなく平凡に暮らして気づけば36歳になったマニに、人生の大きな試練が訪れる…。登場人物たちの夢はどれも叶わないし、貧しさは続いていく。それでも懸命に生きる人々を温かく描いた。『82年生まれ、キム・ジヨン』の著者チョ・ナムジュが、デビュー作より前に初めて書いた長編小説。

고마네치를 위하여（コマネチのために）

¥ 2,640

≪きむ店主より≫恋に落ちている人にオススメの絵本です。鳥に恋してしまったクマのラブレターでできた絵本です。北の国で冬眠をするはずのクマが暖かい南へ行ってしまった渡り鳥が恋しくて、冬眠を止めて鳥のもとに出掛けますが、、、

세상 끝에 있는 너에게（世界の果てにいる君に）

¥ 3,036

≪ノ店長より≫全羅道のあちこちを訪れ、お母さんたちによる季節ごとの郷土料理を紹介した月刊紙『全羅道ドットコム』の内容を1冊にまとめた本。特別な材料ではなく地元で採れた食材から作られた普段のお家ご飯そのもの。そこには主人公の全羅道のお母さんたちの人生が溶け込んでいます。

풍년 식탐（豊年食探）

¥ 3,410

≪ぱく店長より≫33歳。同棲相手にプロポーズされた。結婚という制度に疑問をもつ主人公に、非婚、離婚、新婚、ワーキングママの友人たちが、それぞれが見た現実をあれやこれやと助言してくる。韓国女子の酒飲み事情を面白おかしく描いた『술꾼도시초녀들』でも、三者三様の恋愛模様を織り込んだ作家ミカンの真骨頂！

하면 좋습니까?(すればいいのですか？)

¥ 3,256

≪しみず店長より≫銀行を舞台に繰り広げられる男女4人の「格差恋愛」。「韓国社会が抱える問題に鋭く切り込んだ」と評され、『転覆した船』で2016年にハンギョレ新聞文学賞を受賞したイ・ヒョクチンの最新作です。

사랑의 이해（愛の領域ー理解と利害のはざまで）

¥ 2,860

≪きむ店主より≫
『春の宵』の著者クォン・ヨソンさんの食べ物エッセイ『今日、何食べる？』ーー春夏秋冬、季節ごとお酒にぴったりの肴がイラスト付きでズラリ。食べ物とお酒に関わるエピソードは笑いがとまらないのが多い。どうもクォン・ヨソンさんはお料理するのも好きみたいで作り方も詳しく書いてあります。お料理で韓国語を学びたい人にオススメです。

권여선의 오늘 뭐 먹지?（クオン・ヨソンの今日、何食べる？）

¥ 3,036

≪ノ店長より≫シオッ（ㅅ）で始まる単語で一冊の本が出来上がるという発想が斬新ですね。 『心の辞典』や『一文字辞典』で多くのファンを持つキム・ソヨン詩人のエッセイ。「付き合い」をはじめ、遠足、視野、植物園の文章など35個の単語や文章が、国語辞典順に綴られています。

시옷의 세계 {ㅅ(シオッ)の世界)}

¥ 2,640

≪ぱく店長より≫映画がパート１、２と立て続けに公開され、しかも大人気となった『神と共に』。 こちらの原作は漫画。映画とは異なる雰囲気の絵柄ですが、コミカルな笑いもありつつ、生と死、善と悪という、人間の究極の姿を追求するストーリーには引き込まれます。

신과 함께 저승편 1（漫画『神と共に』　あの世篇　①）

¥ 2,420

≪しみず店長より≫シンプルなデザインや手ごろな価格、写真をたっぷり使った斬新な構成などで注目を集める文芸誌『Axt（악스트）』。そのメイン特集の一つである「小説家による小説家のインタビュー」を１冊にまとめた単行本です。新たなインタビューも加えてクオンから翻訳出版予定です。

이것이 나의 도끼다（これは私の斧だ）

¥ 3,278

≪きむ店主より≫
最近出たこの本は韓国の国語辞典のミスを容赦なく批判し、堂々と間違いを正していて評判になっている。30年以上のキャリアを持つ国語の教師で、また詩人でもある著者の力作。韓国が誇る国語辞典がここまでデタラメなのかということより、著者の堂々とした答えが読んでいてとても気持ちいい。翻訳に興味のある人たちにおすすめしたい。

국어사전 혼내는 책（国語辞典に物申す）

¥ 3,740

≪ノ店長より≫スケトウダラはミョンテ、センテ、ドンテ、ファンテ、プゴ、モクテと呼び名が様々です。しかし、ご飯やお米には不思議なことにほかの単語はありません。その理由は何なのでしょうか？20年以上にわたり朝鮮半島はもちろん、中国、ロシア、日本を行き来しながら研究してきた国語学者の著者。食べ物をめぐる韓国語の様々な使い方について書かれた韓国の食卓の人文学とも言える興味深い本です。

우리 음식의 언어　（食べ物の言語）

¥ 3,520

≪ぱく店長より≫２年付き合って別れた“彼氏”と、いまだに同棲を続ける“彼”。新しい恋人ができたと告げられ、逃げるように日本の大学へと留学するが、そこで出会った担当教授は……。 著者はカミングアウトした初の作家、キム・ボンゴン。止められない愛について、一人称で語られる瑞々しい作品たち。いま注目の作家の一人です。

여름, 스피드（夏、スピード）

¥ 2,860